スライドと本の整理10/3、10/4
今回は本の整理で活用しているAirtableのことを少し書きたいと思います。
ちょっと本についての情報を整理しますと、
- 本の持ち主は小倉正史さん
- 数ある蔵書の中の一部を今回、「今後は他の人の用に使ってもらってよい」とお送りいただいたもの
- 冊数はおおよそ250冊
- ご本人の同意を得て栗鼠文庫と命名
- 中身はカタログや作家記録集、単行本や定期刊行物など
- テキストがフランス語、英語のものも多い(3ないし4割)
このような感じです。
中身の挟み込み有無などを確認しながら、大きく4分類してAirtableに登録しています。
Airtableの見た目はこんな感じです。
登録しましたら、小倉氏のイラストを用いた蔵書票にAirtableと合致する6桁のIDを書き込み、貼り付け、、、そんな手順です。
Airtable、データの登録数に上限がありますが現状は無料の範囲内で使用しています。使い勝手も直感的でまあまあ分かりやすいです。
今や普通のことですがクラウドなので、共同編集も可能です。
作業の最初の頃に登録したものが、端折りすぎて情報不足のものがあります。それらを修正したいところですが、どの作業を優先させるべきか少々悩みます。
並行して整理を進めているスライドの課題として、「いつ、どこで、何(誰の)」という情報が不明確なものが混ざっています。またindexとして画像をデジタル化したはいいけど、ご本人からヒアリングした情報含めて付加情報を整理できていません。
来週はとりあえず付加情報を試行錯誤しながらAirtableで作ってみたいと思っております。
(次回やりたいことメモ)
- スライドの情報をAirtableに入力してみる(とりあえず雛形作り)
- 小倉氏が編集長時代の『アトリエ』誌を美術図書室に見に行く
- 栗鼠文庫をWikipediaに登録してみる(小倉氏の情報と紐づける)
1週間後に迫りましたが、
10/13(日)夕方には3回目となります井戸端会議を開催します。
アーティストの山岡さ希子さんをお招きして、山岡さんがIPAMIA(Performance Artists' Moving Images Archive)で進めているパフォーマンスアーティストの映像アーカイブ共有のお仕事についてお伺いする予定です。
本公開整理は、東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしお の展示室内で2019/10/20 まで実施しています。
スライドと本の整理9/26、9/27
遅くなりましたが先週の公開整理のこと。
26日(木)は別件で長沼さんにお願いしたいことがあり、公開整理は臨時休業の予定でしたが、、、嬉しいお客様がご来訪。
北海道大学大学院で国際展の研究をされている方です。以前通りかかった際、ご興味を持たれたとのことで、再訪してくれました。デジタル化した写真のデータを丹念に眺めて、専門家らしい大変示唆に富んだご意見もいただきました。
本当は手伝いに来てくれたらしいのですが(有難い!)残念ながら私たちの体制が整わず。いつでもスタンバイOK!にしておかないとダメだなと反省。
よかったらまた遊びに(手伝いに)来てくださいねー。
来週から2週間は長沼さんが不在のため、相談の結果、不在中は私がスライドスキャンを進めることになりました。
長沼大先生から手順のレクチャーも受けました。
- スキャナーののガラス面はアルコールと乾いたティッシュできれいにする
- 文字や数字を手掛かりに、スライドの裏表を統一する
- スライドホルダーに入れる順番に注意する
- ブロアーで裏表のホコリをとる
- スキャナーの設定確認する
- プレビューして画像確認・裏表と角度の修正する
- スキャンした画像に各スライドと合致する番号を振る
※この際、反転や角度、スキャンの範囲なども念のため確認する - 作業の終わりにバックアップコピーする。
- 付箋や写真をうまくつかって作業の記録も残す
うまくできるかな?
次回は本の整理で活用しているAirtableのことも少し書きたいと思います。
こちらの進捗は、ちょうど約200冊の本の登録がざっくり済んだところです。
それと今後、これらの本を移動図書館のように何か所かへ持ち運んでささっとお店を広げられるように、段ボールじゃなくて木箱を用意しているところです。
本公開整理は、東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内で2019/10/20 まで実施しています。
スライドと本の整理9/19、9/20
私たちがいつもは机の上で作業をしているのですが、、、
ん?今日は床で何をしているの?
と、会場監視の方々も不思議そうにチラ見をして通り過ぎます。
7月末から始めた本公開整理も、東京都現代美術館展示室内での作業は残すところあと1ヶ月となりました。
作業の傍ら、『このあとどうするか』の相談を進めています。
この怪しい作業、実は次のイベントの準備でもあります。
現在の作業は、例えばスライドの整理であれば、高解像度でデジタル化することが目標ではなく、中身が判別可能な範囲でインデックスを作成することを目標としています。
高解像度でデジタル化するには、まずフィルムのクリーニングやその後の保管のことも考える必要があり、今の私たちにはそこまでの対応が難しいのが現実。
あくまでも、後日適切な管理者あるいはそれらを必要とする人に中身を把握してもらうための、資料作りというところです。
私たちはこのあといくつかのイベントに参加し、いろんな方々に見ていただき、情報や意見交換ができるよう、準備を進めているところです。
19日には、香港でアーカイブの仕事をしているというお客様からいろいろ質問をうけました。本職の方から英語でいろいろ質問されて、正直「ひゃー」と思いましたが、片言英語で頑張ってご説明しました!・・・伝わったかな。汗
最終的には「amazing!」って連発して去っていかれたので、なんとなくまあ良し、ということで!
本公開整理は、東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内で2019/10/20 まで実施しています。
藤村克裕さんのコレクション 9/13
またまたご報告が遅くなりましたが、2019年9月13日に公開整理のスペー
スで、2回目の井戸端会議(旧アーカイブやコレクションについて語らう会)を開催しました。
前回のゲスト、吉川さんに引き続き、藤村さんも重そうな荷物を持って登場してくださいました!何が入っているかというと・・・
どどーん
出てくる出てくる、掘り出し物感たっぷりの本・本・本!!
そう、ご紹介にも書きましたが、藤村さんはアーティストですが、週に2日だけオープンする古本屋「おふね舎」の店主でもあります。
最初はご自身が北海道で生まれ育って東京の予備校に出てくる話や影響を受けた人の話。北海道を代表する画家として評価を得つつも、32歳で死去した神田日勝氏とのエピソードなども。
おそらく藤村さんの「売りたくない本」本を見せながら、表現と時代背景のことを丹念にご説明くださいました。
特に藤村さんがニコニコしながらご紹介してくださった本は『週刊アンポ』。
飛び入り参加のお客様も一緒になって、「この頃はラーメンが1杯60円だった」とか「おでんは1本10円」など変に盛り上がりました。
この本には活動員がどの機動隊員に暴力行為をされて、どのような負傷を負ったかの一覧も書いてありました。
自前のメディアを持つ強みについても、話が及びました。
古本屋の話もおうかがいしました。「いい本・売りたくない本から売れる。売れない本はいくら値段を下げても売れない。」「売りたくない本でも売る。本って10年経つかもしれないけど絶対手に入るから。」
それから八田淳氏の遺作のこと、松澤宥氏や最新号『おふねやだより』でも特集を組まれている 梅津 庸一さんのこと、お話は多岐にわたりました。
井戸端会議は10月にも開催予定です。
次のゲストはIndependent Performance Artists' Moving Images Archiveでパフォーマンスアート映像のアーカイブに取り組んでいる山岡さ希子さんです。
告知は後日改めてアップ致しますが、現代美術館でのイベントは最終回となります。また、これまでは金曜の開催でしたが、今度は日曜日となります。
※2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内(公開整理のスペース)で行います。
「あそびのじかん」展を回る途中、この怪しい集会に出会ったらラッキーです。
よかったら立ち聞きしていってください。
ご参加も自由ですヨ。
※本日のお写真はすべて長沼宏昌さんが撮影したものです。
スライドと本の整理9/12
作業の日はだいたい10時過ぎから始めて、1時間半ぐらい経ったキリのいいところで昼食、また13時過ぎから再開、、、というリズムに自然と定着しつつあります。
人間の集中力って、やはり持続時間が決まっているのか、だいたい1時間半ぐらい経過すると、私も協力者の長沼宏昌さんも休憩が必要になるようです。今日もそれぐらいの時間から、双方の作業にミスや見落としが出始めました。
一服って大事ですね!
さてさて今日は長沼さんが面白そうな本を1冊持ってきてくれました。
2017年4月に発行された39号です。
参考になりそうなことがたくさん書いてあります。
(気になるその目次はこちらから)
REAR39号「アーカイヴは可能か?]
長沼さんからもよくご指導いただきますが、アーカイブの初歩として“まず存在や中身を知ってもらうことが大事”なことです。
始まったばかりの私たちの取り組みも、このあといくつかのイベントに出張する予定です。興味を持ってくれる人が増えるよう、工夫していきたいと思います。
明日13日は藤村克裕さんを囲んでの井戸端会議があります!
本公開整理は、2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内で行っております。
「公開整理作業を手伝ってみたい」という方のご連絡もお待ちしております。
井戸端会議・アーカイブやコレクションについて9/13
ゲスト 藤村克裕(ふじむらかつひろ)さん
日時 2019年9月23日(金)16:00-18:00
場所 公開整理のスペース
東京都現代美術館「あそびのじかん」 うしお作品《不如意の儀》内
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
美術家そして日本で3番目に狭い古本屋の店主でもある藤村克裕さんをゲストに、井戸端会議(アーカイブやコレクションについて語らう会から名前を変更しました。)を開催致します。
私と藤村さんの初対面は2日前、でも前回のゲストの吉川さんから1年前に『おふねやだより』という小冊子を頂いたのが、最初のきっかけでした。知る人ぞ知るこの小冊子は、藤村さんの古本屋[おふね舎]から発信されています。緻密な手書きの文字で、隣人への興味と敬意がギッシリ詰まったこの小冊子は、毎号1人のアーティストを紹介しています。(先日頂戴した最新号は、梅津庸一さん。)
巻末に、その号で紹介したアーティストが古本屋に売りたくない本のコーナーがあって、それも私のお気に入りです。
当日は古本屋や『おふねやだより』などのお話から、どんな展開になるかとても楽しみです。
本集会は、2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内(公開整理のスペース)で行います。
スペースの中にいつもより多く人がいて、おしゃべりしたり、何か見せ合いをして楽しんでいるのを偶然見かけた、、、という方、もしご興味を持たれましたら、お気軽に立ち聞き・ご参加ください。
※大変狭いスペースですので、他の鑑賞者の通行の妨げにならないようご協力をお願い致します。
※人が多く集まりすぎた場合、展覧会場外のパブリックスペースに移動して開催する可能性があります。場所の変更などの場合は現地に掲示してお知らせする予定です。
藤村克裕(ふじむらかつひろ)さんプロフィール
美術家、「古本・おふね舎(や)」店主。
1951年 北海道帯広市に農民の長男として生まれる。
1970年 同地の普通高校卒業後、上京。山手線から見つけた寛永寺坂美術研究所や、同所で知り合った男から教わって知ったすいどーばた美術学院に通いつつ結局3年間の浪人生活。
1973年4月〜1977年3月 東京芸術大学美術学部油画専攻に通う。
1977年4月〜1979年3月 同大大学院美術研究科油画専攻に通う。
1979年7月〜9月 ヨーロッパ一人旅。
以降、各種非常勤業務に従事しつつ制作・発表活動をほそぼそと継続してきた。
2002年4月〜2016年3月 京都造形芸術大学教授(2015年4月以降は特任)。
2016年9月 「古本・おふね舎(や)」開業。
個展
1982年8月 東京神田・真木画廊。
以降、ギャラリーレティナ、駒井画廊、田村画廊、ときわ画廊、ギャラリー21、ギャラリーαM、ギャラリー古川、IBMかわさき市民ギャラリーなど多数。
グループ展
1983年12月 「Opera・旅する現代美術」展(旭川市市民文化センター)参加。以降、「北海道現代作家展」、「ハラアニュアルⅤ」、「第12回国際タピスリー・ビエンナーレ」、「第7回国際タピスリートリエンナーレ」、「白州・夏・フェスティバル」、「トラヴァース」、「路地と人・路地に人々」などグループ展参加多数。
上記した通り、各種の非常勤業務に従事しつつ制作・発表活動を続けてきたが、学生時代からの友人=陶芸家・松井利夫の誘いで京都造形芸術大学に設立される通信教育部のための教科書開発に携わり、それを機に同校の専任教員として京都と東京を頻繁に行き来しつつ2015年3月まで多忙な日々を過ごした。そんな中、美術家・越川修身、同・八田淳の突然の死に触れ、教員の仕事からの引退を決断した。が、お小遣いは欲しい。そこで、いつの間にか増えすぎた書物を原資に、中学生の時から憧れを抱き続けてきた古本屋の開業を思い立ち、居住している住居のガレージ部分を改装して二坪ほどの店舗を設け「古本・おふね舎(や)」として開店し、現在に至っている。「古本・おふね舎(や)」の二坪の店舗は、沖縄・那覇市の「古書うらら」や「宮里古書店」に面積の狭さにおいて“遠く”及ばないが、えへん、日本で三番目に狭いのである。
以上。 2019年9月9日 藤村克裕
本の整理9/5、9/6
今週はのんびり一人作業を行いました。
洋物の本ばかりずっと処理するのではなく、時々和物の本を処理すると飽きにくいし成果も出たような気になるなあ、これはいいアイデアだーと思いながら作業をしていた矢先・・・!
ズドーン(眼球が机上に落ちた音)
・・・
約20冊を番号振り間違えてしまっていたのを発見。
正しくはPJ0021-PJ0041なのに、PA0021-PA0041と書いて蔵書票を貼ってしまっていたという。。。やり直し、20冊も発見です。何をボーっとしてたのでしょう。
ドンマイ、私。
例えばこの番号の振り方、国内で出版された図録や作品集はPJnnnn
※nnnnは数字が4桁入ります。
国内の単行本、文庫や雑誌はBJnnnn。
これが海外の本だと
図録や作品集はPAnnnn、文庫や雑誌はPAnnnnというようにしています。
今週の成果としては、9月と10月の「アーカイブやコレクションを語らう会」改め「井戸端会議」の日程とゲストが決定したことです。また楽しみが増えました。ゲストはじめ協力してくださる皆様に感謝です!
詳細は別の投稿で近日アナウンス致しますね。
本公開整理は、2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内で行っております。
「公開整理作業を手伝ってみたい」という方のご連絡もお待ちしております。