藤村克裕さんのコレクション 9/13
またまたご報告が遅くなりましたが、2019年9月13日に公開整理のスペー
スで、2回目の井戸端会議(旧アーカイブやコレクションについて語らう会)を開催しました。
前回のゲスト、吉川さんに引き続き、藤村さんも重そうな荷物を持って登場してくださいました!何が入っているかというと・・・
どどーん
出てくる出てくる、掘り出し物感たっぷりの本・本・本!!
そう、ご紹介にも書きましたが、藤村さんはアーティストですが、週に2日だけオープンする古本屋「おふね舎」の店主でもあります。
最初はご自身が北海道で生まれ育って東京の予備校に出てくる話や影響を受けた人の話。北海道を代表する画家として評価を得つつも、32歳で死去した神田日勝氏とのエピソードなども。
おそらく藤村さんの「売りたくない本」本を見せながら、表現と時代背景のことを丹念にご説明くださいました。
特に藤村さんがニコニコしながらご紹介してくださった本は『週刊アンポ』。
飛び入り参加のお客様も一緒になって、「この頃はラーメンが1杯60円だった」とか「おでんは1本10円」など変に盛り上がりました。
この本には活動員がどの機動隊員に暴力行為をされて、どのような負傷を負ったかの一覧も書いてありました。
自前のメディアを持つ強みについても、話が及びました。
古本屋の話もおうかがいしました。「いい本・売りたくない本から売れる。売れない本はいくら値段を下げても売れない。」「売りたくない本でも売る。本って10年経つかもしれないけど絶対手に入るから。」
それから八田淳氏の遺作のこと、松澤宥氏や最新号『おふねやだより』でも特集を組まれている 梅津 庸一さんのこと、お話は多岐にわたりました。
井戸端会議は10月にも開催予定です。
次のゲストはIndependent Performance Artists' Moving Images Archiveでパフォーマンスアート映像のアーカイブに取り組んでいる山岡さ希子さんです。
告知は後日改めてアップ致しますが、現代美術館でのイベントは最終回となります。また、これまでは金曜の開催でしたが、今度は日曜日となります。
※2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内(公開整理のスペース)で行います。
「あそびのじかん」展を回る途中、この怪しい集会に出会ったらラッキーです。
よかったら立ち聞きしていってください。
ご参加も自由ですヨ。
※本日のお写真はすべて長沼宏昌さんが撮影したものです。