井戸端会議・アーカイブやコレクションについて10/13
ゲスト 山岡さ希子(やまおかさきこ)さん
日時 2019年10月13日(日)15:00-18:00
場所 公開整理のスペース
東京都現代美術館「あそびのじかん」 うしお作品《不如意の儀》内
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
アーティストの山岡さ希子さんをお招きしての井戸端会議を開催致します。
前半は山岡さんがIPAMIA(Indepedent Performance Artst's Moving Images Archive)で進めているパフォーマンスアーティストの映像アーカイブ共有のお仕事について。
後半は数か月前に山岡さんがとあるキュレーターさんから貰い受けた宝箱を会場で公開開封してくださるとのこと。なんと中身は80〜90年代の日本のパフォーマンスアートについての資料なのだそうです。何が出てくるのか、大変楽しみです!!
山岡さんとはちょうど1年前にIPAMIAが開催する勉強会で出会い、はじめてその活動を知りました。その後、参加はできなかったのですが、映像アーカイブ講座にお誘いくださったりと。今回改めてご縁がつながり嬉しい限りです。
IPAMIAは、Indepedent Performance Artst's Moving Images Archiveの略。
主に1980年以降の美術ベースのパフォーマンスアートのデジタル映像記録のアーカイヴ。欧米、アジア、そして日本のアーティストたちの作品の記録映像を集めています。2016年の設立後、社会における継続的な知の共有を目指し、webだけでなく公開イベントなどで、映像やアーティスト、ネットワークしている外国のアーカイヴの紹介などを行なっています。メンバーは現在、アーティスト、研究者、アーキビストなど8名で、一種のコレクティブとして活動しています。
本集会は、2019/10/20まで東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしおの展示室内(公開整理のスペース)で行います。
スペースの中にいつもより多く人がいて、おしゃべりしたり、何か見せ合いをして楽しんでいるのを偶然見かけた、、、という方、もしご興味を持たれましたら、お気軽に立ち聞き・ご参加ください。
※大変狭いスペースですので、他の鑑賞者の通行の妨げにならないようご協力をお願い致します。
※人が多く集まりすぎた場合、展覧会場外のパブリックスペースに移動して開催する可能性があります。場所の変更などの場合は現地に掲示してお知らせする予定です。
山岡さ希子(やまおかさきこ)さんプロフィール
1961年札幌生まれ。20歳になるまでに、国内で10回の引越し経験。
1984 年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
卒業後、何回か、都内銀座などで絵画の個展。長野県の博物館で学芸員、都内のギャラリーなどの勤務の後は、イラストレーター、仲居、指圧師、警備員、デパート販売員など、様々な職につく。
1992年にシンガポールのアートフェスで、初めて公的にパフォーマンスアートの作品を行う。もとより、上演表現には隠れた関心があり、ついに方法をみつけ、試し始めたところに、タイミングよく、招待が来た。
その後、少しずつ、国際的なパフォーマンスアートのネットワークに参加し、2019年までの間に、23カ国、60以上のイベントにて、作品を発表してきた。90年代は、自然の一部としての自身の身体を捉えた作品であったが、1997年から欧米のフェスに参加する中、フルクサスなどのアイデアを受け継いでいる欧米のアーティストたちの影響を受け、ナンセンス、シュール、ミニマルな身体表現を行うようになる。
2005年以降は、日本の公共空間に関わる作品が増え、サイトスペシフィックで、参加型が増える。インタビューの作品や、落書きめいたドゥローイング作品もある。どのアイデアにせよ、自身の身体の中で身体と意識を「亡命」させる、というコンセプトが潜んでいる。近作に「Naturalization (帰化)」「Body Maintenance」がある。
2016年より、海外での旅の間に、撮りためていた、自他のパフォーマンスアートの記録映像を公的にシェアしたいと考えるようになり、IPAMIAというアーカイヴを始めた。