公開整理をする

故小倉正史氏の蔵書やスライド・フィルム等資料を2019年に公開整理した記録

スライドと本の整理10/10、10/11

前回、やりたいことメモに書いたこと。

スライドやフィルムをスキャンしたデータの情報をAirtableに入力(とりあえず雛形作り)をさっそくやってみました。

見た目はこんなかんじです。

Airtableの画面キャプチャ

スライド・フィルム類もAirtableで情報整理してみた

左端のName列は、実際にスライドやフィルムが小分けしてある袋等に貼り付けてある識別番号で、データ上でもスキャン画像を保存したフォルダの名前と一致するようになっています。

隣の展覧会名から撮影年代の列は、現状判然としないものも多いのですが、ご本人にヒアリングしたり画像とインターネットの情報で推測することで、ある程度書き込むことができそうです。

こんな感じに整理することで、写真を実際に見ることができなくても中身がひとまず検索(想像)可能になります。また、「1990年代」とか、「フランス」などという検索で、その指定にどのフォルダが紐づけられているかなど分かりやすいのがいいところ。

 

もうひとつのミッション。

小倉氏が編集長時代の『アトリエ』誌を現代美術館の美術図書室に見に行ってきました。

あまり時間がなかったので、まずはざっくりと小倉氏のお名前が『アトリエ』誌で確認できる年代を特定。毎年4月号で確認したところ、1986年から1990年にかけてお名前を見つけることができました。

なんのためにこの調査を行ったかというと、 スライドやフィルム類の情報特定(展覧会名から撮影年代の列)をするにあたり、『アトリエ』誌の取材で撮影した写真ならば一致するものがあるかもしれないという仮説を立てたためです。

今回は中身までじっくり見ることができませんでしたが、技法研究が主だった『アトリエ』誌が小倉氏時代になって海外の現代美術シーンの紹介に様相を変える(そして現在はまた技法研究誌に戻っている)当時の激変ぶりを感じ取ることができました。

 

 

本の整理は、番号の一部を書き間違えていた蔵書票の貼り直しを行いました。貼り直しが必要な冊数は約20冊。一部入れたのと違うの段ボールにお出かけ中のようで行方不明。捜索中です。

例えばこんなときにもAirtableに登録した情報があると、番号からタイトルやサイズや外観まで、様々な情報を引っ張り出すことができますね。

 

 

 

本公開整理は、東京都現代美術館で開催中の「あそびのじかん」のうしお の展示室内で2019/10/20 まで実施しています。

 

www.mot-art-museum.jp